「90歳。何がめでたい」”うざい”?あらすじと感想。”ちょい役”豪華キャストと犬の名演技にも注目!

 

「90歳。何がめでたい」

”うざい”?

”時代遅れ”?

「あ〜あ、余計なことはもう言うまい…(でも、やっぱり言いたい!)」

こんな思いは、中高年世代なら誰もが一度は体験したことがあるのではないでしょうか?

「90歳。何がめでたい」は、そんな悩めるシニア世代には絶対に見て欲しい作品です。

でも、実はこの作品。

若者世代にとっても参考になることがあります。

どういうことでしょうか?

映画のあらすじや”ちょい役”のキャストの紹介を交えながら、映画の感想をまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

「90歳。何がめでたい」長生きなんて、全然めでたくない…の想いに共感しかない!映画のあらすじ

長寿大国、ニッポン!

長生きは本当にめでたいのでしょうかね?

いやいや、若い人から「うざい」「時代遅れ」とあしらわれて、本当に大変です。

私なんか、おとなしく黙ってこのまま枯れていけばいいのよ…

そう決めたはずなのに、若い人を見ていると、やっぱりひとこと、言いたくなっちゃう。

中高年以上の人なら一度は抱えたことのあるこの葛藤とどう折り合っていくのか?

「90歳。何がめでたい」は、こんな難しいテーマについて考えさせてくれる、素晴らしい作品ですよ。

原作者、佐藤愛子さんの実話をもとにしているから、よけいに説得力があります。

と言うことで、まずは映画のあらすじをご紹介します。

映画のあらすじ

断筆宣言をし、余生をゆっくり過ごすはずだった作家、佐藤愛子(草笛光子)。

だが、毎日、新聞やテレビを眺めながら過ごす日々は、自身の老いや社会からの隔絶感と向き合う鬱々としたものだった。

「誰も私のことなんて、気にかけてくれない…長生きなんて、何がめでたいもんか!」

一人ぼやく愛子だった。

そんなある日、愛子の前に現れたのは、ある大手出版会社に勤務する編集者、吉川真也(唐澤寿明)。

吉川は昭和の価値観を固持する頑固一徹の中年男。

職場では若手女性社員への行き過ぎた指導で”パワハラ”と非難され、部署異動。

家庭では妻(木村多江)に愛想を尽かされ出ていかれる…

仕事もプライベートもまさにどん底。

にもかかわらず、本人は自分がどれだけ周りからうざがられているか、今ひとつ自覚がない?

いや、単に変わる気がない?

そんな吉川が、ベストセラー作家の佐藤愛子に、エッセイ企画を持ちかけてきたのだ。

毎日のように手土産を持って訪ねてくる吉川。

「こんな老人が何を言ったって、どうせ世間は聞く耳なんて持たない」

そう言って、最初は剣もほろろに追い返していた愛子。

しかし吉川のあまりのしつこさにとうとう根負けし、エッセイの執筆を引き受けることに。

最初は渋々、書き始めたエッセイ。

しかし、書いているうちに、持ち前の歯に衣きせぬ物言いが復活。

エッセイは瞬く間にベストセラーとなり、愛子は活気を徐々に取り戻していく。

そんな愛子に、吉川は思わず自分の本音を漏らす。

”会社でも家庭でも煙たがられて、自分はこれからどう生きていったらいいのか?”

そんな吉川に愛子が放った一言。

吉川は全てが吹っ切れたのだった…。

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90歳過ぎても現役の作家、佐藤愛子さん。

どうしたら、その年齢までモチベーションを保っていられるのかしら?

そんな疑問と羨望の想いを前々から持っていた私。

ですから、佐藤さんの実話をもとにしているというこの映画を見るのが楽しみでした。

何歳になっても生き生きと人生を楽しむヒントをもらえると期待していたから。

でも、期待とは裏腹に、映画の序盤でいきなり、つまらなさそうにぼやく主人公。

それを見て、長生きなんてするもんじゃないわよ!って、そんな話!?と嫌な予感が。

確かにそれも現実的な話ではあります。

よけいなことを言えば、若い人からうとおしがられ、

言わにず我慢してたら、「自分なんてどうせ…」と卑屈になって落ち込んでしまう。

私も同じような経験がありますから、主人公のぼやきに共感です。

私に限らず、ある程度のお年をめされた方なら、似たような気持ちを味わった経験があるはず。

でも、ただ文句言って終わりたくないんですよね、多くの人は。

だから悩むし、葛藤する。

どうやったらこのモヤモヤを解消して自分らしく生きていけるのか?

その答えが欲しい。

それがこの映画の主題なんです。

そして主人公の佐藤愛子さんが、悩める中年親父、吉川に言い放った答えは、

「うざがられようが、時代遅れと言われようが、めげずに生きていけ!」

愛子先生の言葉に、私はめちゃくちゃ勇気と元気をもらえました。

あと、「90歳のヤケ◯ソを原稿にぶつけてください!」という吉川のセリフにも大爆笑です。

”そうか、やぶれかぶれ、ヤケ◯ソな気持ちで、思いきり生きていけばいいんだな”

そう思ったら、すごく気持ちが楽になりましたね。

それともう一つ、この映画を見て思ったこと。

それは、人の目を気にし過ぎず自分らしく生きる姿は、観ている人に勇気を与える、ということ。

「私が若かった頃は・・」なんて昔の価値観を若い人に押し付けようとすれば、確かにうざがられるでしょう。

でも、自分が言いたいことがあるのなら、遠慮せずにはっきり言う。

それができる人はやっぱり素敵だと、多くの人は思うのではないでしょうか?

それを教えてくれているのが、吉川の妻だったと私は思いました。

彼女は、それまでずっと自分の気持ちを押し殺して生きてきた。

家庭を全く顧みない夫に対して、言いたいことは山ほどあったはずだけど、言えない。

しかし、愛子の「嫌いなら嫌いとはっきり言え!」と言う一言で、彼女は背中を押され家を出ていきました。

私たちはとかく、「人を傷つけてはいけない」とか、「自分の方が間違っているのかも」とか、

言いたいことがあっても言わずに我慢しがち。

でもみんな、本当は自分の気持ちに正直に生きていきたいんですよね。

だから愛子のような人を見ると、それだけで人は勇気やパワーをもらう。

私はそんなふうに感じました。

そう言う意味では、若い世代もこの作品を見れば元気になれるのではないでしょうか?

 

「90歳。何がめでたい」”ちょい役”の豪華キャストにびっくり!だけど、一番の名演技は犬!?

「90歳。何がめでたい」

もう一つの見どころは、なんと言ってもわきを固める豪華なキャスト陣!

え!?っと思うような俳優さんや女優さんが、本当に”ちょい役”で出てきます。

個人的には、これもこの作品の遊び心が感じられて好きでした。

その”ちょい役”、豪華キャストをご紹介します。

佐藤愛子さんが乗車したタクシーの運転手を演じていたのは、三谷幸喜さん。

草笛光子さんとのコミカルなスマホ談義で名演技を見せてくれています。

あまりに見事な掛け合いに、大ベテランの名脇役?

それとも往年のコメディアン?

誰!?と思っていたら、三谷さんでした。

次に、どこの総合病院にも一人はいそうな事務職員を演じていた石田ひかりさん。

石田さんといえば、”素敵な大人女性”の代名詞みたいな女優さん。

同世代女性の憧れの的ですよね?

しかし「90歳。何がめでたい」では、本当にどこにでもいそうな中年女性の雰囲気を醸し出しています。

「石田ひかりさんに似てるけど、いや、違うよね」

私は最後まで確信が持てなかったです。

こんな感じで、個人的には「目を疑う…」ことが多かった豪華キャスト陣。

他にも、オダギリ・ジョーさんや清水ミチコさんなども登場しています。

どのシーンで、どんな役どころで登場するのか?

それは作品を観てのお楽しみ…。

そして最後に!

個人的に『豪華キャスト陣』から絶対にはずしたくないキャスト(というのか?)がいます。

それが、佐藤愛子さんが可愛がっていたハチ」

執筆活動で忙しくしている佐藤さんの背中をじっと見つめるハチ。

まさに「忠犬ハチ公」そのもの。

犬ですから演技をしているわけではないのでしょうが、あの哀愁漂う表情は作っているとしか思えなかった。

私は偶然にも、「ハチ」という名前の犬を飼っていたこともあり、ハチの場面では号泣でした。

もう一度観たいような、もう観たくないような…

それくらい感情を揺さぶられてしまいました。

犬好きの方は、切ない気持ちになることを覚悟して観てくださいね。

まとめ

以上、映画「90歳。何がめでたい」について、個人的な感想をご紹介しました。

原作者の佐藤愛子さん、主演を務める草笛光子さん、いずれも90歳超えの本作品。

90年以上も人生の荒波を乗り越え、今なお現役で活動しているお二人。

ですがそんな素敵な姿の影には、お二人もきっとこんな葛藤を抱えてきたのかも。

そう思うからよけいに、この映画を見ると元気や勇気がもらえるのだと思いました。

長生きなんてするもんじゃないな。

あ〜あ、なんだかつまんない!

そんな気持ちになったら、いい意味で開き直れる本作品を是非、観てみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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