佐久本宝。父の職業は?映画「怒り」での偉業、最近の活動、阿麻和利との縁や出演作品

 

映画「怒り」で2018年にデビューした沖縄出身の俳優、佐久本宝さん。

お父さんの職業をはじめ、最近の活動、「現代版組踊肝高の阿麻和利」時代の知られざるエピソードや出演した作品での役作りなど、佐久本宝さんの俳優としての魅力をまとめました。

佐久本宝 父親の職業を聞いて納得!受け継がれる芸能魂。

演技派で評判の宝さん。

お父さんは実は琉球舞踊の先生です。

幼い頃から、お父さんの影響で歌や踊りなど芸能の世界に慣れ親しんで育ったのですね。

ここで佐久本宝さんのプロフィールを紹介します。

生年月日:1998722日生まれ。

血液型:A型。

出身地:沖縄県うるま市出身。

ちなみに「佐久本宝」という名前は本名です。

という名前に、息子の誕生を喜ぶご両親の想いが滲み出ているような名前だと感じるのは私だけでしょうか?

佐久本さんの身長163㎝で決して高い方ではありせんが、沖縄の男性には珍しくないと個人的には感じます。

余談ですが、佐久本さんは子供の頃から肉も野菜も苦手で食が細かったとのこと。

ですが、ガーリックが好きで、お母さん特性のガーリックパウダーたっぷりのもやしと豆腐とニラの醤油炒めだといくらでも食べれたのだとか。

現代版組踊「肝高の阿麻和利」パンフレットの中で、お母さんのお話として掲載がありました。

佐久本さんの所属事務所は、BeStream(所属タレントは佐久本さんのみのようです)。

俳優デビューは2016年、映画「怒り」知念辰哉役。

目標の俳優:沖縄県出身の津嘉山正種氏(踊る大捜査線、池上警察庁長官役)

特技:三線(サンシン)の早弾き。

私は、佐久本宝さんが出演している『ライカムで待っとく』という舞台を見たことがあります。

その舞台で佐久本さんが披露していた三線の早弾きは素晴らしかったです。

沖縄伝統の弦楽器もプロ並みに演奏する佐久本宝さん。

お父さんの、琉球舞踊家としてのお仕事の影響か、子供の頃から「うちなー(沖縄)芝居」を見て育っています。

* うちなー芝居

うちなー芝居とは、廃藩置県後、琉球王朝時代に創られた「組踊」などの伝統芸能が、元士族や組踊の踊り手や奏者たちによって庶民に広められたもの、と言われている。沖縄の方言を使ったセリフと歌三線、踊りなどで構成されている歌劇で、
作品の中には琉球史劇もたくさんある。

幼い頃から、お芝居の世界に触れてきたこと、厳しい芸の世界で生きてきたお父さんの後ろ姿を見て育ったこと。

これが佐久本宝さんのあの素晴らしい演技力の秘密かもしれませんね。

デビュー前、「現代版組踊肝高の阿麻和利」の舞台に立っていた頃、お父さんから安心して(阿麻和利の)舞台を見れるようになった”と言われて嬉しかった、とお話しされています。

(『現代版組踊肝高の阿麻和利』パンフレットより)

お父さんとの素敵な親子関係が感じられますね。

映画「怒り」で成し遂げた衝撃のシーン!(ネタバレなし)

佐久本宝さんのデビュー作品、映画「怒り」。

キャストは、渡辺謙さん、妻夫木聡さん、綾野剛さん、松山ケンイチさん、森山未來さん、宮崎あおいさん、広瀬すずさん、ピエール瀧さんなど。実にそうそうたるメンバーです。

佐久本宝さんは弱冠18歳の新人として、この映画に出演しています。

「怒り」の李相日監督からオーディションに来るよう声をかけられたそうですが、実は佐久本さん、最初はなんのオーディションか分からずに参加したのだとか。

東京と沖縄でそれぞれ行われたオーディション。候補者はなんと1200人。

2回のオーディションに参加した佐久本さんは、最後、両親と共に李監督と会い、翌日に「合格」の連絡を受けました。

当時、佐久本はまだ18歳、現役の高校生。特に俳優を目指していた、というわけではなかったとのこと。

それが1200人もの候補者の中から選ばれるなんて、本当にすごいですよね。

琉球舞踊家の父の下に生まれ、子供の頃から演劇に親しんでいた佐久本さん。

しかも、自身も中学1年生の頃から、阿摩和利のステージに立ち、主役まで勤めているのですから、やはり放っているオーラが違ったのでしょう。

 

さて佐久本さんが、映画「怒り」のオーディションで見事に勝ち取った役。

それは「知念辰哉」という、沖縄の小さな島で民宿を営む両親の息子役です。

他県から引っ越してきたばかりの女の子(広瀬すずさん)に密かに想いを寄せている辰哉。

小さな島での生活では息が詰まるだろう、と気分転換のために近くの無人島まで時間さえあれば、彼女を遊びに連れて行く。そんな優しいけど、少し不器用な少年の役です。

素顔の佐久本さんもこんな少年だったのかな、と思わせるような実に自然な演技を見せています。

佐久本さんは離島に渡るシーンが何度も出てくるこの映画のために、わざわざ二級船舶免許も取得したそうです。

役作りに対しては妥協を許さない真面目な性格が伺えますね。

そんな朴訥な青年、知念辰哉ですが、映画のラストでは、衝撃的な行動に出ます。

「怒り」という映画のタイトルに密接に関わる重要な場面ですが、純粋さゆえの辰哉の凶行を佐久本さんは見事に演じています。

この映画で第40回日本アカデミー賞新人俳優署受賞を受賞するのも納得です。

同じく新人賞を受賞したのは、杉咲花さん、高畑充希さん、千葉雄大さんなど。現在、ドラマやCMなどで活躍している面々です。

私は、佐久本さんのポテンシャルの高さを感じます。

 

佐久本宝さん。最近は演出家としての活動も!?

最近の動向としては、2025年に町田辰彦さん(同じく沖縄出身の俳優、琉神マブヤー出演)とヤールーブラザーズという演劇チームを設立。

「ヤールー」とは、沖縄の方言でヤモリ(家守)。

ヤモリは書いて字の通り、家を守ってくれる存在として沖縄では大切な存在。

ヤールーブラザーズというネーミングには、仲間が守られる安全基地のような場所、という想いが込められているそうです。

2026年2月のヤールーブラザーズの旗揚げ公演『懐景』で、佐久本さんは演出家としての顔も見せています。

この作品は、佐久本さんと縁の深い阿麻和利がテーマとなっている作品。

阿麻和利の大ファンとしては絶対に見たかった舞台ですが、私はなんと見逃してしまいました。

一生の不覚!悔しいっ!

これからヤールーブラザーズの活動からも目が離せません。

 

さて個人的な見解ではありますが、私は、佐久本さんの役者としての核にあるのは現代版組踊『肝高の阿麻和利』だと思っています。

映画『怒り』で俳優デビューするきっかけとなったのが、この『肝高の阿麻和利』という舞台だから、というだけではありません。

どういうことか、説明しますので読み進めてください。

 

佐久本宝。デビューのきっかけとなった「阿麻和利」との深い縁とは?

佐久本宝さんは、18歳で俳優としてデビューする前、「現代版組踊肝高の阿麻和利」という舞台に出ていました。

佐久本さんの地元、沖縄県うるま市で1999年に誕生した舞台です。

佐久本さんはこの舞台に、中学1年生の時から参加。

最初は踊りを担当するユニット、男性アンサンブルに所属していました。

このダンスユニットは、独特なリズムと動きの踊りをします。

沖縄県うるま市の勝連地域に古くから伝わる民俗芸能や沖縄の旧盆に先祖供養のために踊るエイサーなど。

つまり、佐久本宝さんは演技だけでなく、踊りも達者ということなのです。

そして佐久本さんが中学3年生の頃、6代目の阿麻和利の先輩からの「やらないの?」の壁ドンで、7代目阿麻和利を襲名しています。(パンフレットのインタビュー記事より)

歴代阿麻和利を演じた子供たちのYouTube動画をたくさん見てきて、佐久本さんの阿麻和利は安定感と存在感が群を抜いている、というのが個人的な感想です。

映画『怒り』の李相日監督との出会いは、実はこの現代版組踊「肝高の阿麻和利」のステージでした。

佐久本さんの阿麻和利を実際の舞台で見たら、「オーディション受けてみない?」と声がかかるのも納得です。

阿麻和利は、佐久本宝さんにとって、まさに人生を大きく変える運命の人物だったと言っても過言ではないでしょう。

佐久本さん自身も阿麻和利について次のように語っています。

 

学生生活、佐久本宝で生きてきた時間よりも“阿麻和利”で生きてきた時間の方がすごく長かったような気がする

 

阿麻和利様を演じる機会がなかったら、僕は今どうしているかも想像つかないくらい。今役者やっていないと思いますし

RBCニュース記事より

 

そんな縁の深い阿麻和利を、佐久本さんは俳優デビューした約8年後、2024年に再び演じることになります。

琉球放送の創立70周年記念の特別番組「阿麻和利The Hero」。

このドラマは、世界に見せたい日本のドラマ「東京ドラマアワード」でローカルドラマ賞を受賞しています。

あくまでも私の主観ですが、このドラマの見どころの一つは、現代版組踊「肝高の阿麻和利」で佐久本さんが演じていた阿麻和利とのギャップでしょう。

現代版組踊の阿麻和利は勇敢で頭が良く、カリスマ的な存在ですが、テレビドラマの阿麻和利は対照的に、あまりパッとしない、お世辞にもかっこいいとは言い難い人物として描かれています。

佐久本宝さん演じる、対照的な阿麻和利を楽しんでみるのはオススメです。

現代版組踊の佐久本さんはYouTubeで、テレビドラマでの佐久本さんはAmazonでチェックしてみてはいかがでしょうか?

また、テレビドラマもう一つの見どころはなんと言ってもそのロケ地。阿麻和利が居城していた勝連城址です。

そしてなんと、ドラマ撮影当時、勝連城址の整備を担当していた方と、佐久本宝さんは従姉妹同士!

佐久本宝さんは、どこまでも阿麻和利と縁が深くて本当に驚きです。

前生で縁があったのかと思いたくなりますね。

現代版組踊『肝高の阿麻和利』は佐久本さんの役者としての原点と言っても良い舞台です。

佐久本さんのファンなら絶対に知っておいて欲しい、現代版組踊『肝高の阿麻和利』。

詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

阿麻和利。どのような人物?死の経緯やお墓は?現代版組踊ができた経緯、歴史的背景、あらすじや登場人物を紹介。
阿麻和利(読み方「あまわり」)は、沖縄県うるま市にある勝連城最後の按司”(読み方「あじ」)です。現代版組踊の他にも、沖縄の伝統芸能である組踊『二童敵討』や、『琉球歴史ドラマ 阿麻和利 The Last Hero』などでも取り上げられています...

これを見れば一目でわかる!佐久本宝さんの出演作品、総まとめ。

佐久本宝さんがこれまでに出演した、映画、ドラマ、舞台の全てをここにまとめました。

映画

2016年 [怒り]
2018年 [YOU達HAPPY映画版 ひまわり][あの頃、君を追いかけた]
2019年 [凪待ち]
[惡の華]
2022年 [冬薔薇(ふゆそうび)]
[ラーゲリより愛を込めて]
[心のありか]
2024年  [十一人の賊軍]
テレビドラマ
2018年 [花へんろ 特別編 春子の人形 〜脚本家 早坂暁がうつくしむ人〜]
[ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語]
[KBOYS]2019年 [3年A組-今から皆さんは、人質です]
[チャンネル5.5「ゼブラ」]
[甲子園とオバーと爆弾なべ]
[ニッポンノワール-刑事Yの反乱- 第2話・第6話]2020年 [安全+第一 大知マン]
[連続テレビ小説 エール]
[CODE1515 第4話・第5話]
[一億円のさようなら]2021年 [レッドアイズ 監視捜査班]
[DIVE!!]2022年 [必殺仕事人]
[だれかに話したくなる]第1話・第7話)
[福岡恋愛白書17]
[未来への10カウント]
[ふたりのウルトラマン]2023年 [フェンス]
[なれの果ての僕ら]
[うちの弁護士は手がかかる](第5話)2024年 [琉球歴史ドラマ 阿麻和利]
[消せない「私」~復讐の連鎖~] (第7話・第9話・第10話)
[95 第5話]
舞台
沖縄公演「風の声が聞こえる」
現代版組踊絵巻「読谷山花織の宴」
現代版組踊「肝高の阿麻和利」
現代版組踊「鬼鷲~琉球王尚巴志伝」
現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝」
つかこうへい七回忌特別公演「新・幕末純情伝」
熱海殺人事件 NEW GENERATION
銀幕の果てに
ウェブドラマ
2018年 [#声だけ天使]
2022年 [きいてください、最後の曲です]
2023年   [夢で見たあの子のために]
[幽☆遊☆白書]

こんなにたくさんの作品に出演しているんですね。すごい!!

この中で、佐久本さんの役者としての人柄が伝わってくるエピソードをいくつかご紹介します。

まず、ドラマ「花へんろ特別編 春子の人形~脚本家早坂暁がうつくしむ人~」では、主人公富田良介(坂東龍汰)の友人、前田賢太郎役を演じている佐久本さん。

海軍兵学校に所属している賢太郎の役作りのために、佐久本さんは海軍でラッパの音ととも起床し布団を畳む兵士たちの動画を見て勉強したそうです。

また、ドラマの中で出会ってすぐに意気投合した良介と賢太郎と同じように、佐久本さんも坂東さんとリハーサル初日に食事に行ったとのこと。

役作りに余念がない佐久本さんらしいエピソードですよね。坊主頭の佐久本さんも、なかなか新鮮です。

ひょんなことからK POPアイドルを目指すことになった普通の男子高校生たちを描いたドラマ「KBOYS」では、グループの一人「海斗」の役を演じています。

このドラマのオーディションを受けた時、坊主頭だった佐久本さん。オーディションに受かったことは、大変な驚きだった、と語っています。

現代版組踊ではダンスチームに所属していた佐久本さんですが、K-POPのようなダンス経験はなかったとのこと。私の勝手な想像ですが、持ち前の役者魂で、ダンスもきっとものすごく特訓をされたのでしょうね。

連続テレビ小説「エール」の出演の話を聞いた時、佐久本さんはまだ沖縄で生活していました。出演の話を聞いた時は、嬉しすぎてお母さんに真っ先に報告したそうです。

このドラマでは、主人公古山裕一の弟役、浩二を演じています。険のある態度やセルフが多い浩二。

台本を読んだ佐久本さんは、一見、きつい性格の浩二の中に、彼が抱いている心の葛藤を感じとったそうです。

冷たい言葉や態度とは裏腹な浩二の心の柔らかい部分。それを表現するよう努めた、とNHKのインタビューで話しています。感情移入しすぎて言葉に詰まってしまう場面もあったとか。

佐久本さんの感受性の豊かさや徹底した役作りが感じられます。

つかこうへい7回忌特別公演「新・幕末純情伝」沖縄公演では、体調不良となった出演者の代役を務めました。本番2時間前に急遽決定した代役を見事に演じきりました。ゲスト出演のはずが、他の役をピンチヒッターでやり遂げるとは、すごい離れ技です!

 

まとめ

佐久本宝さんのプロフィールや俳優デビューのきっかけとなった現代版組踊『肝高の阿麻和利』の舞台、デビュー作品『怒り』での役どころなどについてまとめました。

過去の出演作品も本当に数が多くて、私自身、書いていてびっくりしました。

そして最近では、演劇チームまで立ち上げて演出まで手がけているなんて、これからの佐久本さんの活躍が本当に楽しみです!

現代版組踊『肝高の阿麻和利』の記事はこちら!

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